クラビット 250mg (Cravit250)

従来から用いられてきた抗菌剤に比べてその持つ抗菌力が強力な薬剤で、さまざまな細菌に対してその有効性を発揮します。

▼様々な細菌感染症に有効です。
・化膿を伴う皮膚感染症
・咽頭
・喉頭及び扁桃などののどの炎症
・気管支炎や肺炎などの呼吸器疾患
・膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎、尿道炎などの泌尿器科系統の疾患
・感染性の腸炎
・外中耳炎や副鼻腔炎などの耳鼻の炎症
・炭疽
・Q熱
細菌以外では、クラミジアという微生物にも有効です。
本剤はクラミジアや膀胱炎の薬として最もポピュラーなお薬で副作用が少ない部類に当たる薬剤になります。

製造元：Daiichi-Sankyo(第一三共）

18歳以上： 250mg～500mg(250mgの場合で1錠～2錠) ※250mg錠の服用は、１日２錠までとすること。

欧米では、ニューキノロン系抗菌薬の抗菌作用は濃度依存性で、Peak値/MIC値が臨床効果に深く相関し、１回投与量を高め、投与回数を減らすほうが治療成績がよく、さらに耐性菌消失も良好と言われており、疾患に応じて１日１回500mgまたは１日１回250mgで用いられている。
投与は、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最低限の投与にとどめる。

抗生物質としては比較的副作用が少ない方です。
但し、発疹や下痢また光線過敏症を起こす可能性はあります。
また人によっては体のだるさ(倦怠感）やイライラも出ることが報告されています。
水下痢のような症状が出やすい方は胃薬（整腸剤）を一緒に処方されることがあります。
この光線過敏症については、日光に当たると発赤やひどくなると水ぶくれができることもありますので、皮膚の弱い方や長期服用される方はできるだけ直射日光を避けた方が良いです。
また、稀に重い副作用として痙攣とアキレス腱障害、横紋筋融解症や低血糖の報告があり、薬の体外排泄が遅い特に高齢者や肝臓の悪い方は念のため注意が必要です。
これらの他に、めったにない重い副作用でアナフィラキシーショック、重い不整脈や血液成分異常、また肝機能に於いても重い肝臓及び腎臓の症状が現れる場合があります。

【アナフィラキシーショック（複数のアレルギー症状発症）とは】
アナフィラキシーとは発症すると短い時間でアレルギー症状が全身性に現れます。
皮膚の症状（全身）：じんましん、かゆみ、発赤
鼓膜の症状：くちびる、舌、口内が腫れる、まぶたが腫れる
突然上記の皮膚と鼓膜の症状が現れて、更に下記の呼吸器系の症状もしくは血圧の低下などのうち1つでも該当した場合はアナフィラキシーの可能性があります。
呼吸器系の症状：息苦しさ、咳、呼吸音が「ヒューヒュー」と抜けるような音
その他の症状：血圧が低下、失禁

また、息苦しさ等の肺障害や大腸炎、幻覚や錯乱あと過敏性血管炎や重症筋無力症なども挙げられています。
重い副作用は現れた場合は同じ系統の「ニューキノロン系の抗菌薬」の薬の服用は今後注意が必要です。
同じ副作用が起きる可能性があります。
副作用は少ない方ですが発疹などの皮膚症状と下痢などの大腸炎の副作用があり、稀に痙攣などの身体症状を起こす場合や更にめったにない重い副作用もありますので、服用して少しでも異変を感じた場合は早目に医師に相談して下さい。

この医薬品は国内では医師の処方が必要な要指示薬です。
上記薬品の説明文は各製品の販売国においての説明書記載内容(英文)を要約したもので、用法用量などが日本国内の医師･薬剤師の指示とは異なる場合があります。従って輸入医薬品の使用にあたっては、ご自身の責任において参考までとしていただき、詳しくは担当医または薬剤師にご相談下さいますようお願い致します。当社ではいかなる責任も負いかねますことをご了解ください。